こんにちは!モバイルモニターガイド編集部です。
今回は、EHOMEWEIのデュアルモバイルモニター「XQ-160PF」の開封&使用レビューをしていきます!
この個性的なモニターが気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
XQ-160PFの概要
EHOMEWEIの「XQ-160PF」は、16インチの画面が2枚組のモバイルモニターです。
画面サイズはモバイルモニターとして少し大きめで、解像度はフルHDを少し縦長にした1920×1200です。ノートPCと組み合わせればトリプルディスプレイで効率的に作業できます。
液晶パネルには量子ドットLED(QLED)が採用されており、通常の液晶パネルよりも豊かな色表現ができ、少ない電力消費で画面を明るくできます。
さらに、タッチ操作やペン入力に対応したタッチパネルも搭載されており、ペンも付属しています。指やペンを使った直感的な操作ができます。
接続方式はUSB-CとHDMIに対応しており、ノートPCから自宅のデスクトップPCまで幅広い機器と接続できます。
価格は8万円前後と機能に見合う高級モニターですが、実際の使い心地はどうなのでしょうか?さっそくレビューしていきたいと思います!
製品名 | XQ-160PF |
---|---|
解像度 | WUXQA(1920×1200)x2枚 |
パネル | 16インチ IPS(光沢)x2枚 |
表示速度 | リフレッシュレート 60Hz |
重量 | 1992g |
インターフェース | USB-C x3 Mini HDMI x2 |
スタンド | 自立型 |
その他機能 | 10点マルチタッチ対応 スタイラスペン対応(MPP方式) スタイラスペン付属(MPP方式) |
開封の様子
それでは、まずは開封していきます!

外箱は、EHOMEWEIのブランドロゴとモバイルモニターのイメージ写真がプリントされたデザインで、作りは頑丈です。

裏面には、使用前の注意事項が記載されています。
格安モバイルモニターとは異なり、箱の段階からもしっかりした印象があって安心できます。

蓋を開けると、モニターケースが出てきます。

モニターケースの下には、取扱説明書とモニター本体が入っています。

さらにモニターと緩衝材を取り出すと、画面用の保護フィルムと付属品が出てきます。
保護フィルム付きのモバイルモニターは珍しいです。

保護フィルムは、グレア(光沢)とノングレア(非光沢)が2枚ずつ入っており、好きな方を選べます。

付属品の箱には以下のものが入っていました。
- USB-Cケーブル(映像出力用/電源用)x2
- HDMI-Mini HDMIケーブル(映像出力用)x2
- USB-Cケーブル(電源用)
- 電源アダプター
- USB A to Cケーブル(タッチパネル用)
- ミニスタンド
- スタイラスペンの替え芯
- クリーニングクロス
- スタイラスペン
- 保護フィルム貼り付け用のツール類
付属品は非常に充実しており、ペン先の替えまであって長く使えそうです。

モニター本体を見ていきます。こちらは二つ折りの状態の表面です。
上部にヒンジが付いており、上側に開く構造になっています。

モニターの背面にはスタンドが搭載されています。

モニターを開いて画面を上下2枚にした状態です。

背面のスタンドを使って立てかけると、このように縦長になります。
重量が2kg程度あるため、立てかけた際にも安定感があります。

モニターを閉じた状態で立てかけた様子です。
使用後はこのように閉じておくと、画面を保護しておけます。

スタンドの右側にはボタン類があり、上から順に以下が配置されています。
- メニュー操作用の上下ボタン(上画面)
- メニューボタン(上画面)
- 3.5mmイヤホンジャック
- メニュー操作用の上下ボタン(下画面)
- メニューボタン(下画面)

スタンドの内側には、入力インターフェースがまとまっており、上から順に以下が配置されています。
- Mini HDMIポート(上画面)
- USB-Cポート(上画面)
- Mini HDMIポート(下画面)
- USB-Cポート(下画面)
- USB-Cポート(下画面)

スタンドは90°程度まで無段階で調整できます。見やすい角度で自由に設置できます。
接続方法の確認
続いては、XQ-160PFをノートPCやタブレット、Nintendo Switchに接続してみます。
XQ-160PFには画面表示のパターンがいくつかありますが、ここでは2つの画面を別々の画面として扱う「拡張(画面分割表示)」モードで説明していきます。
「拡張」モードのほかには、上下に同じ映像を映す「ミラーリング」モードや、上下の画面を1枚の縦長の画面として見せる「接続表示」モードなどがあります。
ノートPCとUSB-C接続

まずは、ノートPCとUSB-C接続してみました。
USB-Cケーブル1本で接続するだけで、上下の画面に映像を映すことができました。

USB-C接続では、ノートPCから2画面分の映像信号に加えて電力もモニターに送られるため、電源を挿さなくてもケーブル1本で接続できて手軽です。

また、USB-Cケーブルで接続した場合には、タッチパネル機能が使えます。
USB-Cケーブルでつなぐだけで、タッチ操作やペン入力まで出来ました。

スタンドは、閉じた状態でもUSB-Cケーブルが通せる構造になっています。

このため、上の写真のように画面を机に置いて使うこともできます。ペンで文字やイラストをかくのに使いやすいセッティングですね。
少し角度をつけたい場合は、付属のミニスタンドを下画面の背面に貼り付けると良いです。
ノートPCとHDMI接続

続いては、ノートPCとHDMI接続してみました。
USB-Cでの映像出力に対応していないPCとはHDMIで接続できます。
HDMI接続の場合は、上画面・下画面にそれぞれの入力が必要であり、HDMI-Mini HDMIケーブルを2本使います。さらに、HDMI接続では電源供給はされないため、電源ケーブルも必要です。

加えて、タッチパネルを有効に場合はデータ通信用の接続も必要です。つまり、ケーブルが4本必要となり、USB-C接続と比べると複雑です。
実際には上の写真のように接続します。上から順にそれぞれのケーブルに以下の役割があります。
- HDMI接続(上画面)
- HDMI接続(下画面)
- 電源入力
- タッチ操作・ペン入力用のデータ通信
タブレットとUSB-C接続

続いては、タブレットとUSB-C接続してみました。
XQ-160PFは、映像出力に対応したスマホやタブレットの画面を映すこともできます。
今回は、iPad miniを接続してみました。USB-Cケーブル1本でつなぐだけで、上下の画面に映像が表示されました。編集部で評価した際には、上下に同じ映像が表示されました。
スマホやタブレットからUSB-C経由で十分な電力供給がされるようであれば、モニターに電源をつながなくても画面表示できます。
SwitchとUSB-C接続

最後に、Nintendo SwitchとUSB-C接続してみました。
XQ-160PFは、Switchドックを使わずに、Switch本体と直接USB-C接続できます。
USB-Cケーブル1本でつなぐだけで、Switchの画面がモニターに表示されました。タブレットと同様に、上下に同じ映像が映像が表示されました。
ただし、モニターに電源は必要です。XQ-160PFに付属している30Wの電源アダプターで問題なく使えました。もし上手くいかない場合は、Switch純正の電源アダプターを使ってみると良いです。
メニュー画面
続いては、メニュー画面をチェックします。

メニューは、スタンドの右側にあるボタンを使って操作します。上下の画面それぞれ個別の設定ができます。

メニューボタンを押してメニュー画面を開くと、明るさ、音量、表示モードなどの項目を設定できます。一般的な項目は一通りあります。
設定時には、メニュー操作用のボタンを使うほか、画面をタッチして直感的に設定することもできます。ボタンやつまみが大きくてタッチしやすく、操作性の良いメニューだと感じました。
画質チェック
続いては、気になる画質をチェックしていきます。

目で見た第一印象としては「結構良い画質」だと感じました。Surface Proの液晶と比べても同じぐらいの発色です。
主観だけでなく性能的にも本当に良いのか、パネルの綺麗さを数値でチェックしてみました。

キャリブレーションセンサーを使って、モニターが表現できる色の範囲(sRGBカバー率)を計測してみました。

その結果、sRGBカバー率は98%でした。上の画像の赤色の三角形がXQ-160PFの表現できる色の範囲で、基準となるsRGBの緑の三角形とほとんど同じ範囲を出せることが分かりました。
EHOMEWEIが公表しているスペック値はsRGBカバー率100%です。測定誤差もあることを考えると、ほぼ100%と考えて良いでしょう。
主観だけでなく数値的にも、表現できる色の範囲が広くて綺麗なパネルだと分かりました!
実際に使用した感想
続いては、実際に使ってみた感想を話します。
今回は、自宅やオフィスで仕事用モニターとして利用してみました。
作業効率は確実にアップ!
通常のモニターを使う場合よりも画面が一つ多いため、普段よりも効率よく作業できました!
Webブラウザ、記事の編集画面、記事のプレビュー画面などを別々の画面に表示できるため、ウインドウを切り替える手間がなくなり、快適に記事の編集が進められました。
複数の情報を確認しながら文章やコードを書くことが多い方にはピッタリだと思います。画面も16:10と縦長であるため、1画面により多くの情報を表示できて快適でした。

筆者のお気に入りは、外付けのキーボードやマウスを接続してメインモニターとして使うセッティングです。
13インチのノートPCよりも大きな画面をメインモニターとして使えるようになり、目の負担を抑えられます。色の再現性が高いので、写真や動画の編集にも十分に使えました。
すぐにセッティング出来て手軽

また、オフィスのようなスペースの限られた場所でも、画面を折りたたんでロッカーやキャビネットに収納しておけます。収納にスペースを取らないのもモバイルモニターの魅力だと思います。
使うだけに取り出して、USB-Cケーブルを1本つなぐだけでサッと使える手軽さも良かったです。面倒なセッティングをせずにトリプルディスプレイ環境がすぐに作れるのは便利でした。
写真では下の画面に天井のライトが映りこんでいますが、画面の映り込みが気になる方は付属のアンチグレアフィルムを貼ると良いです。
タッチパネルが使いやすい

XQ-160PFは、Windowsのペン入力規格であるMPP(Microsoft Pen Protocol)に対応しています。
Surface ProもPMMに対応しているため、XQ-160PFとSurface Proの両方の画面を同じペンで操作できます。
XQ-160PF付属のペンとSurface Pro用のペン、どちらでも両方の画面に使えます。複数のペンを使い分ける手間がないため、ペン入力も活用しやすいと感じました。

また、仮想キーボード機能もあります。
8本指で画面を押すと仮想キーボードが表示されて、画面上のキーボードで文字入力もできます。
色々な入力に対応しており、1台であらゆる使い方ができる高機能なモニターだと感じました。
収納ケースが優秀
本体重量は2kgと重いため、正直持ち運びには向きません。

ただし、付属のモニターケースは非常に良かったです。作りがしっかりしており保護性能が高く、ペンやケーブルなどを収納するポケットも付属しています。
外でモバイルモニターを使って作業するとき、時々ケーブル類を入れたポーチを忘れてしまうことがあるため、付属品も一緒に運べるのは忘れ物の心配がなくて良いと思いました。
まとめ
最後にまとめです。
XQ-160PFは、作業効率を高めてくれる画面の綺麗なデュアルモバイルモニターでした!

単に枚数が2枚なだけでなく、16:10の縦長サイズや、量子ドットLEDの採用、sRGB100%に近い発色の良さなど、画面自体のスペックも高くて作業効率が上がりました。
USB-C接続なら、2つの画面を使う場合もケーブル1本だけで使える手軽さも魅力です。
タッチ操作やペン入力にも対応しているため、指を使った直感的な操作や、日常的な手書きメモや趣味のイラスト作成もできます。
価格は高いですが、価格に見合う価値のある高機能なモニターだと思いました!