こんにちは！モバイルモニターガイド編集部です。
今回は、AliExpressで販売されているZSUSの激安モバイルモニター「PM10A」の開封＆使用レビューをしていきます！
アリエクの激安モニターが気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください！
ZSUS「PM10A」の概要
ZSUSの「PM10A」は、10.5インチ・フルHD+（1920×1280）のモバイルモニターです。
AliExpressで5000円程度で販売されており、初回割引を適応すれば4000円程度で購入することもできます。格安モバイルモニターの中でもトップクラスの激安さです。
接続方式はUSB-CとHDMIに対応しており、一般的なモバイルモニターと同様にPCやゲーム機などの様々な機器で使えます。
さらに、画質の指標として「100% sRGB」をアピールしているのも特徴です。格安モニターの多くは60%台であるため、スペックが本当なら、かなり画質の良いモニターということになります。
一見コスパが良さそうに見えますが、Amazonや家電量販店での買い物に慣れていると、価格が安すぎて不安に感じる方もいると思います。
そこで今回は、AliExpressの激安モバイルモニターの実態をレビューすることにしました！
果たして、本当にコスパが良いモニターなのでしょうか？長所・短所を含めて詳しく見ていきましょう！
| 製品名 | PM10A |
|---|---|
| 解像度 | フルHD+（1920×1280） |
| パネル | 10.5インチ IPS（グレア） |
| 表示速度 | リフレッシュレート 60Hz |
| 重量 | 230g |
| インターフェース | USB-C x1 Mini HDMI x1 |
| スタンド | 分離型（スタンド付属） |
開封の様子
それでは、まずは商品を開封していきます！
外箱は、しっかりとした作りの段ボール。見た目は簡素ですが、強度のある外箱で安心できます。
蓋を開けて緩衝材を取り出すと、一番上にマニュアルがあり、その下にモニター本体があります。
モニターの下には付属品が入っています。
内容物一覧は以下の通りです。
- モニター本体
- マニュアル
- HDMI-Mini HDMIケーブル
- USB Type-A to Cケーブル
- モニタースタンド
格安モバイルモニターで省かれがちな電源アダプターをはじめ、映像出力用のUSB-Cケーブルや、持ち運び用の保護カバーも付属していません。
価格を考えると仕方ないですが、付属品だけではすぐに使い始められないため、はじめてモバイルモニターを買う方は注意が必要です。
続いて、本体を確認していきます。まずは正面の様子です。
一般的なフルHDのモニターよりも少し縦長な画面（アスペクト比3:2）です。
液晶は光沢のIPSパネルで、映像の鮮明さや明るさが特徴です。写真や映像が綺麗に見える一方で、周囲の風景や照明が映り込みやすいです。上の写真でも、撮影用カメラが映り込んでいます。
背面の様子です。中央にロゴがあり、モニターアーム用のネジ穴は非搭載です。
正面から見て左側には、ポート類が配置されています。上から順に以下の通りです。
- USB-Cポート（電源用）
- USB-Cポート（映像入力用）
- Mini HDMIポート（映像入力用）
右側には、ボタン類が配置されています。上から順に以下の通りです。
- 電源ボタン（メニュー操作時は戻るボタン）
- メニューボタン
- 3.5mmイヤホンジャック
底面には、スピーカーが内蔵されています。
本体重量を計ってみると、230gでした。
10.5インチの小型とはいえ、モバイルモニターとしては相当に軽いです。荷物を重たくせず気軽に持ち運べそうです。
付属のモニタースタンドの様子です。簡易的ですが、角度を調整できます。
スタンドでモニターを立てかけてみた様子です。
モニター本体が軽いので、意外と安定して立てかけられます。
角度調整の自由度も高く、十分にスタンドとして機能してくれます。
接続方法の確認
続いては、PM10Aを様々な機器に接続してみます。
- ノートPCとUSB-C接続
- ノートPCとHDMI接続
- タブレットとUSB-C接続
- Switch・Switch 2と接続
- Amazon Fire TV StickとHDMI接続
ノートPCとUSB-C接続
まずは、ノートPCとUSB-C接続してみます。
USB-C接続は、モバイルモニターで最もよく使われている接続方法です。
手持ちのUSB-Cケーブルを使って接続してみると、無事に映像が表示されました！
USB-Cケーブルは付属していないものの、USB-C接続は正常にできて安心です。
ちなみに、USB-C接続では、ノートPCからモバイルモニターに映像信号と電力が送られるため、モニターに電源を挿さずに使えます。
ノートPCとHDMI接続
続いては、ノートPCとHDMI接続してみます。
USB-Cでの映像出力に対応していないPCとはHDMI接続します。
HDMI接続用のHDMI-Mini HDMIケーブルは付属しているため、こちらを使って接続してみると、無事に映像を表示できました！
ただし、HDMI接続ではPCから映像のみが送られるため、電源を用意してモニターに挿す必要があります。
電源は付属していませんが、普段スマホの充電用などに使っている電源アダプターで代用できます。10Wもあれば十分です。
タブレットとUSB-C接続
続いては、iPad miniとUSB-C接続してみます。
PM10Aは、映像出力に対応したスマホやタブレットの映像も映せます。
手持ちのUSB-Cケーブルでつないでみると、iPad miniの映像をモニターに映せました！
iPad miniを回転させて横表示にすると、モニターの映像も横表示に変わります。
スマホやタブレットから十分な電力を送ることができる場合には、電源なしでUSB-Cケーブル1本で映像を映せます。
また、PM10AはPDパススルーに対応しているため、モニターに電源を挿すとiPad miniを充電しながら使えます。長時間動画を観る時などには電源を挿しておくと安心です。
ただし、PM10AのPDパススルーで送れる電力は8W程度が上限のようなので、充電に多くの電力を要するノートPCなどは充電できないのでご注意ください。
Switch・Switch 2と接続
続いては、Nintendo SwitchおよびSwitch 2と接続してみます。
初代SwitchはUSB-C接続できる
初代Switchは、Switch本体とのUSB-C接続に対応しています。
手持ちのUSB-Cケーブルでつないでみると、Switchドックを使わずUSB-Cケーブル1本で映像出力できました。
ただし、モニターに電源を挿す必要はあります。筆者は手持ちの45Wの充電器で問題なく動きましたが、うまくいかない場合はSwitch純正アダプターを使うと良いです。
また、PM10Aは通常のモニターよりも縦長であり、フルHDのゲーム映像を映すと縦長に表示されてしまいます。
映像の横縦比をフルHD向けの16:9に補正することもできず、ゲーム映像を表示するとやや違和感があります。
Switch 2はドック経由でHDMI接続のみ
Switch 2は、Switch 2本体とのUSB-C接続による映像出力はできない仕様になっています。このため、Switch 2ドック経由でHDMI接続します。
付属のHDMI-Mini HDMIケーブルを使用してPM10Aとドックを繋ぐことで、Switch 2の映像を映すことができました。
こちらもSwitchの場合と同じく、映像が通常より縦長になります。
Amazon Fire TV StickとHDMI接続
続いては、Amazon Fire TV StickとHDMI接続してみます。
Amazon Fire TV Stickの接続端子は標準サイズのHDMIなので、PM10Aと接続するには、別途HDMI-Mini HDMI変換アダプターを用意する必要があります。
変換アダプターを使うことで、PM10AでAmazon Fire TV Stickを使うことができました。ただし、こちらも映像は縦長になります。
また、PM10Aにはスピーカーが内蔵されているため、モニターから直接音を出せるのも便利です。
スピーカーの音質は良いわけではないので、音にこだわる場合には、お好みのスピーカーやイヤホンを3.5mmイヤホンジャックに繋いで視聴します。
画質の確認
続いては、画質をチェックしていきます。
PM10Aは「100% sRGB」を売りにしているモニターであるため、実際の値を調べてみたいと思います。
まず目で見た印象としては、白に近い色は若干白飛び気味ではあるものの、画面の綺麗なSurface Proと同レベルの発色で綺麗に感じます。
多くの格安モバイルモニターは、一目見てSurface Proより発色が劣るため、これは期待が持てます。
さっそく、キャリブレーションセンサーを使って、モニターが表現できる色の範囲を示すsRGBカバー率を測定してみました。
その結果、sRGBカバー率は99%でした！
測定誤差があることも考えると、ほぼ100%と考えて良いでしょう。販売ページに書いてある「100% sRGB」は本当でした！
ついでに画面の明るさも測ってみると410Nitsであり、モニターとしてかなり明るい部類でした。
PM10Aは、5000円台の激安モバイルモニターとは思えない画質の良さと明るさを備えていると分かりました！
筆者がこれまで購入してきた格安モバイルモニターの「100% sRGB」発言はほとんど嘘だったので、スペック通りだったことに感動しています。
実際に使用した感想
続いては、実際に2週間ほど使ってみた感想を述べます。
PM10Aには、フルHD（アスペクト比16:9）の映像が縦長に表示されてしまう問題があるため、映像鑑賞やゲームには不向きです。
このため、筆者はノートPCと接続して使用したのですが、PC作業用モニターとしては結構気に入りました！
何より画質が良く、綺麗な画面で快適に作業できます。文字もくっきりと表示されて読みやすく、目が疲れにくくて良いと思いました。
10.5インチはモニターとしては小さい部類ですが、画面が綺麗で見やすいことで、小ささによるデメリットが打ち消されているように感じました。
また、通常よりも縦長の画面では、1度に多くの情報を表示できるため、効率的に作業できました。資料を開いておくサブモニターとして使うのが、特におすすめです。
さらに、本体重量が230gと非常に軽いため、持ち運びやすいのも魅力です。
カバンに入れても重量の増加をほとんど感じないため、負担を感じずに持ち運べます。また、サイズが小さいことにより、狭い机など幅広い場所で使えます。
筆者は上の写真のように、Surface ProとPM10Aを上下に並べるセッティングがお気に入りです。5000円のモニターであることを考えると、本当に十分に機能的だと思います。
まとめ
最後にまとめです。
ZSUSのPM10Aは、普通に使える、画面が綺麗で高コスパなモニターでした！
16:9の映像が縦長に表示される問題や、付属品の不足など、気を付けるべき点はあるものの、PC作業用として使うなら全然アリです。
販売ページの記載通り、sRGBカバー率ほぼ100%の高画質でしたし、画面も明るくて作業しやすいです。
初心者にはちょっとつまづくポイントがあるため万人におすすめはできませんが、至らない点も理解した上で買うなら、PM10Aはコスパが高くておすすめできるモニターです！
ただし、アリエクは今回が初めてであり、サポート対応の質などは分からないため、そのあたりも理解した上で購入するのが良いでしょう。
アリエクではセールもよく行われているので、ぜひ現在の価格をチェックしてみてください！
