こんにちは!モバイルモニターガイド編集部です。
今回は、HAILESIのモバイルモニター「S123」の開封&使用レビューをしていきます!
Nintendo Switch 2とUSB-C接続できると話題のモバイルモニターです。Switch 2での利用を中心に検証していきますので、興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください!
HAILESI「S123」の概要
HAILESIの「S123」は、12.3インチ・2.4K(2400×1600)のモバイルモニターです。
持ち運びやすいコンパクトサイズと、一般的なフルHDよりもワンランク上の高解像度が特徴です。
接続方式はUSB-CとHDMIに対応しており、PCやゲーム機などの様々な機器に接続できます。
特に注目すべきは、Switch 2ドック機能が内蔵されている点です。Switch 2の映像をドックなしでUSB-C接続で出力できます。
最新の技術であるSwitch 2ドック機能が搭載されていながら、Amazonではクーポンやセール価格で1万3000円程度のお手頃価格で購入できます。
スペックだけ見たら非常にコスパの良いモバイルモニターですが、果たして使用感はどうなのでしょうか?Switch 2での利用を中心に詳しく検証していきます!
製品名 | S123 |
---|---|
解像度 | 2.4K(2400×1600) |
パネル | 12.3インチ IPS(光沢) |
表示速度 | リフレッシュレート 60Hz |
重量 | 474g |
インターフェース | USB-C x2 Mini HDMI x1 |
スタンド | 自立型 |
開封の様子
それでは、まずは開封していきます!

外箱は、モバイルモニターのイメージが印刷されたシンプルなデザインです。強度のあるしっかりとした箱です。

蓋を開けると、まずはモバイルモニター本体が出てきます。

モニターの下には、付属品が収納された箱が入っています。

内容物一覧は以下の通りです。
- モバイルモニター本体
- USB-Cケーブル(映像出力用)
- HDMI-Mini HDMIケーブル
- USB A to Cケーブル(給電用)
- USBポートの変換アダプター
- 取扱説明書
電源は付属していないため、自分で用意する必要があります。

モニター本体を見ていきます。まずは正面の様子です。
一般的なモニターよりも少し縦長な画面(アスペクト比3:2)です。
液晶は光沢のIPSパネルで、写真や映像を綺麗に楽しめます。ただし、周囲の風景や照明が映り込みやすく、上の写真でも撮影用カメラが映り込んでいます。

背面の様子です。下半分は最大90度まで開くスタンドになっています。

スタンドを開くと、付け根にスピーカーも内蔵されています。

モニターの左側にはボタン類がまとまっています。上から順に以下の通りです。
- 入力切替/戻るボタン
- メニュー/決定ボタン
- 音量調整/上ボタン
- 輝度調整/下ボタン
- ハブ機能付きUSB-Cポート
- 放熱口
放熱口のあるモニターは珍しいですね。USBハブ機能があるのもポイントです。

モニターの右側にはポート類があります。上から順に以下の通りです。
- Mini HDMIポート
- USB-Cポート
- USB-Cポート

スタンドを使うとモニターを好きな角度で立てかけられます。こちらは垂直に近い角度で立てかけた様子です。

しっかり角度をつけて立てかけることもできます。

本体重量を計ってみると、476gでした。
サイズがコンパクトで重量も軽いため、持ち運びにも向いています。
Switch 2との接続検証
次に、一番の注目ポイントであるNintendo Switch 2との接続を細かく検証していきます!
接続方法
まずは、目玉機能であるUSB-C接続ができるかを確認します。

モニターにSwitch 2付属の電源を挿して、付属のUSB-CケーブルでSwitch 2と接続すると、USB-C接続でSwitch 2の映像を映せました!
S123はアスペクト比(横縦比)が3:2であるため、初回は映像が縦長に表示されます。一度アスペクト比を16:9に変更すれば、2回目以降は正しい比率で表示できます。
ひとまず、Switch 2ドックなしで映像出力できるのは本当でした。USB-C接続を使えば、ドックのない場所でも手軽にSwitch 2で遊べます!

ちなみに、初代SwitchとのUSB-C接続も問題なくできました。
初代Switch、Switch 2、どちらもドックなしのUSB-C接続で遊べます。
ただし、初代Switchの場合も、初回はアスペクト比の設定を16:9にする必要があります。

さらに、モニター付属のHDMI-Mini HDMIケーブルを使って、Switch 2ドック経由での接続もできました。正式な接続方法でも遊べます。
電源
続いて、モニターに接続する電源について調べます。
Switch 2の映像をUSB-C接続でモニターに映すためには、電源を挿したモニターからSwitch 2に電力を送る必要があります。しかし、S123は電源が付属していません。

S123の取扱説明書ではSwitch 2純正の電源(60W)の使用が推奨されていますが、他の電源ではどうなのかを調べてみます。
今回は手持ちの6つの電源で接続してみました。

その結果、上の画像の①~④の電源であれば、画面が映り、プレイ中もバッテリーが充電されました。電源は30W以上のものであればSwitch 2とのUSB-C接続に使えることが分かりました。
ただし、任天堂の公式情報によると、モニターに映像出力しながらTVモードで遊ぶ時の消費電力は平均19W。加えて、編集部が計測した範囲では、S123の消費電力は3~7W程度。
両者を足すと、30Wではギリギリです。

やはり、取扱説明書で推奨されているSwitch 2の純正電源など、高出力な電源を使っておくと安心です。

Switch 2の純正電源以外でしたら、おすすめは「Anker Nano II 65W」です。65Wの高出力で、Switch 2やノートPCを充電しながらモバイルモニターを使う場合も安定して使えます。
映像スペック
続いて、Switch 2と接続したときの映像スペック(解像度・リフレッシュレート・HDR)を確認します。
USB-C接続、ドック経由での接続、どちらの場合も以下の結果となりました。

解像度はフルHD、リフレッシュレートは60Hz、HDRは無効です。
S123の解像度は2.4Kであるものの、具体的には2400×1600。一方でSwitch 2の2Kの解像度は2650×1440。横の解像度が足りず、Switch 2の映像を2Kで映すことはできませんでした。
2Kが映せないのは少し残念ですが、12.3インチと小型なモニターであるため、フルHDでも十分ではあります。
温度
続いて、ドック経由とUSB-Cそれぞれの接続時のSwitch 2本体の温度を測ります。
USB-C接続は非公式な接続方法であるため、Switch 2に何か負担をかけていないか間接的に調べるためです。

同じ条件で長時間マリオカートをプレイして、Switch 2の排気口の温度を測定してみたところ、ドック経由では51℃、USB-C接続では50℃となり、ほとんど同じでした。
USB-C接続のほうが熱くなる可能性も考えていましたが、USB-C接続だからといって本体が極端に熱くなることはないと分かりました。
本体が熱くなりすぎることによる不調や故障の心配はしなくて良さそうです。
ちなみに、Switch 2ドックに内蔵されているファンは、主にドック内部のチップなどを冷やすためにあるようで、Switch 2本体の冷却にはあまり関わっていないようです。
USBハブ機能
続いて、S123のハブ機能がSwitch 2でも使えるかを確認します。
USB接続の有線コントローラーと、USB無線接続のヘッドセットで試してみました。

S123のハブ機能付きポートはUSB-Cであるため、モニター付属のUSB-C to Aアダプターでポートの形状を合わせてから接続します。

結果、コントローラーとヘッドセットどちらも認識されて、Switch 2でもハブ機能が使えることが分かりました。

また、USBハブを使えば、2つの機器を同時に接続することもできました。

ただし、S123のハブ機能を使うためには、接続するUSB-Cポートの位置に注意が必要でした。
上のUSB-CポートにSwitch 2を、下のUSB-Cポートに電源を繋がないと、なぜかハブ機能が正常に使えませんでした。
ともあれ、ポートの位置にさえ気を付ければ、Switch 2でもハブ機能は使えると分かりました。
画質チェック
次に、S123の画質をチェックしていきます。
S123の販売ページでは、画質の良さの目安として「100%sRGB」とアピールされています。
実際の数値を確かめるために、キャリブレーションセンサーを使い、モニターが表現できる色の範囲(sRGBカバー率)を計測してみました。

その結果、sRGBカバー率は97%でした。測定誤差も考慮すると、ほとんど100%と考えて良いでしょう。
実際の数値を測ってみても、豊かな色を表現できる画質の良いモニターであることが分かりました。1万3000円程度のモニターであることを考えると、非常に優秀です。
その他の機器との接続
次に、Switch 2以外の機器と接続してみます。
- ノートPCとUSB-C接続
- ノートPCとHDMI接続
- タブレットとUSB-C接続
- Amazon Fire TV StickとHDMI接続
ノートPCとUSB-C接続

まずは、ノートPCとのUSB-C接続です。
付属のUSB-Cケーブルを使って接続すると、無事に映像が表示されました。
USB-C接続では、ノートPCからモニターに映像信号と共に電力も送られるため、モニターに電源を挿さなくてもケーブル1本で使えます。
ノートPCとHDMI接続

続いては、ノートPCとのHDMI接続です。
USB-Cでの映像出力に対応していないPCとはHDMI接続します。
付属のHDMI-Mini HDMIケーブルを使って接続すると、無事に映像が表示されました。
ただし、HDMI接続ではPCから映像信号のみが送られるため、モニターに電源を挿す必要があります。
S123には電源が付属していませんが、スマホの充電用の電源など、お手持ちの電源を使えばOKです。
タブレットとUSB-C接続

続いては、タブレットとのUSB-C接続です。今回はiPad miniを使用します。
S123は、映像出力に対応したスマホやタブレットの映像も映せます。
付属のUSB-Cケーブルを使って接続すると、iPad miniの映像をモニターに映せました。

iPad miniを回転させて横表示にすると、モニターの映像も横表示に変わります。
スマホやタブレットから十分な電力を送ることができる場合には、電源なしでUSB-Cケーブル1本で映像を映せます。
また、S123はPDパススルーに対応しているため、モニターに電源を挿すとスマホやタブレットを充電しながら使えます。長時間動画を観る時などには電源を挿しておくと安心です。
Amazon Fire TV StickとHDMI接続

続いては、Amazon Fire TV StickとHDMI接続してみます。
Amazon Fire TV Stickの接続端子は標準サイズのHDMIなので、S123と接続するには、別途HDMI-Mini HDMI変換アダプターを用意する必要があります。
変換アダプターを使うことで、S123でAmazon Fire TV Stickを使うことができました。動画鑑賞も楽しめます。
まとめ
最後にまとめです。
HAILESIのS123は、Switch 2とUSB-C接続できる、高画質・高コスパなモバイルモニターでした!

Switch 2をドックなしで遊べることで、普段ドックを置く位置を固定している人でも、モニターとSwitch 2を好きな場所に移動させて気軽にプレイできます。
フルHD・60fpsの映像しか出力できないものの、コンパクトサイズであるため十分満足に遊べます。画質も良く、ゲームの世界を綺麗に楽しめます。
ただし、USB-C接続は、任天堂が安全性を確認した公式な接続方法ではない点に注意が必要です。S123はドック経由でも接続できますので、不安な方はドック経由で接続しましょう。
リスクを理解した上で使うのであれば、1万3000円程度で入手できるお手頃さも含めて、自信をもっておすすめできるSwitch 2向けモバイルモニターです!
気になる方は、ぜひ商品をチェックしてみてください!